「物が二重に見えます。助けてください。」

物が「二重」に見えるからといってその人が必ずしも酔っ払っているとは限りません。たとえ

あなたの地元ではそのように揶揄されることがあるとしてもです。

酩酊状態の表現として用いられるこの「物が二重に見える」という言葉は、同時に人間の目に
潜むイメージ位置のエラーという「複視」の原因の自覚症状である可能性もあるのです。

どうして人間には目が二つ付いているのかお考えになったことがありますか。その答えはとても
簡単。つまり、両方の目を組み合わせて使うことにより、私たちは対象を立体的に捉えることが
できるのです。そのため両目とも対象に対して調節されていなければならず、対象が網膜の

中心窩の正面に位置するのが理想的です。そして両眼球の中心窩に投影された映像が立体
的な視覚イメージへと変換されるのです。しかしながら、全人口の半数以上の視覚はこの理想
的な状態になっていないか、またはなっているとしても眼球筋に多大な負荷をかけていることが
ほとんどです。そしてほとんどのケースにおいて随伴眼球斜位が見られます。ただし、随伴眼球
斜位の人の視力が必ずしも悪いとは限りません。実際にはむしろその逆で、中には優れた視力を
持つ人もいます。しかしながら、こういう人はその優れた視力と引き換えに本人も気付かないうち
に自分の体に相当な負担をかけており、これが不快感や様々な疾患の原因となり得るのです。

 

初期状態
結果
プリズムを利用した補正

左右の眼球の位置異常が、リラッ

クスして物を見ているときに非理

想的なイメージ位置を作りだし、

これがぼやけたイメージや極端な

場合には複視となります。

眼球筋がこの位置異常を補正し

ます。その結果イメージはクリア

になりますが、関連筋に対する

一定方向からの持続的な負荷が

頭痛やその他の不快感を引き起

こします。

プリズムによる視覚ケアが最適な

視覚イメージと眼球筋のリラク

ゼーションを両立させます。

斜視などにみられるような複視を抑制しようとする運動筋への持続的な「張力負荷」は、当然

エネルギーを消費し、体内の他の機能に使用しなければならないエネルギーまで消費してしま
います。この絶え間ない張力負荷は頭痛、偏頭痛、涙目、疲労、集中困難、光過敏、目測不良
などにつながります。例えば、本などを読んでいるときに行や文字などが引っ付いて見えたり、
文字がぼやけて見えたりします。車に乗っているときの読書も大抵不可能で、特に小さな子供は
車酔いしやすくなります。正確な狙いが必要な球技、例えばテニスやゴルフ、バドミントンなど
は、随伴眼球斜位の人には特に難しいとされています。また駐車時に他車のバンパーなどに
ぶつけてしまった経験のある人は、音声パーキング・アシストよりもプリズムによる視覚ケアで
想定イメージ位置を補正する必要があるかも知れません。

3d また、一見しただけでは眼球の位置異常が原因とみなすことのできない

問題もあります。100%完全な視力を持つ一方で明らかな随伴眼球斜位

を持つ子供は、その成長初期において重大な問題を抱えることがあり

ます。例えば、自分で階段を下りるとき、バランスをとるとき、時計を読む

とき、ぬりえをするとき、または紙を指定された形に切り抜くときなどです。

これらは、子供の目に映し出されたイメージと実際のイメージとの間の

ズレが原因です。また、字の汚さ、めまい、高所恐怖症なども非理想的な

イメージ位置の兆候である可能性があります。

 

より良い視力の専門家として、私たちは非理想的なイメージ位置の発見

に心血を注いでいます。精密な視機能検査法を利用したMKHメソッド

により、外側イメージ位置エラーも安全に発見、補正できます。一般的に

視力の補正は正確にカットしたプリズムレンズを利用します。これにより

映像を網膜中心窩に投影し、眼球筋を持続的な張力負荷から開放。より

リラックスした視界を確保します。是非ご自身の目でお確かめください。